清水女流王将対コンピュータ将棋

今日、東大で女流プロ棋士タイトル保持者の清水市代女流王将とコンピュータ将棋あから2010の対局が行われた。
86手でしみず女流王将が投了し、コンピュータが勝利した。
日本将棋連盟公認の対局でコンピュータがプロに勝利したのは初めてだ。
どこぞの記事でトップの棋士に勝利と在るが、女流のトップと男性棋士のトップとの差は結構あるので、勘違いを招くこの記事はいただけないと思った。ただ、プロ4段あたりとはいい勝負をすると思う。


しかし、個人的にはまだコンピュータがかってほしくなかったなぁ。だって、力業なんだもん。いろんな工夫してるのは認めるけど。
これからさらに一段強さをあげるには、何か違う工夫がいると思っている。
合議のやり方だってもっとやりようがあるように思うけどね。
基本的には、ハードの進歩によるところが大きいと思うね。


まぁ、一発勝負なので、次も勝てるとは限らないね。内容から見ると。
いい勝負だったのではないかな。


さて、この対局の内容を少し残してみる。
いくつか問題の局面があったようだ。

38手目5六銀までの図。ここで2四歩で先手優勢の意見が多かったようだ。後手が、この2四歩を取ってくれればどの変化でも先手有望で、桂得が生きる展開になるそうだ。おそらく手抜いた時が結構複雑っぽい。








50手目74桂までの図。ここで金を上にかわす手もあったという。実践的には怖い手で指しにくいとの事。まぁ、角が利いてるからねぇ。









60手目2二飛までの図。ここで馬と飛車の交換をしてしまったのが悪手だったようだ。ここは3一馬とかわしていたらまだわからなかったとのこと。コンピュータの方も取ってくれて助かったらしい。









66手目5七角までの図。ここで、清水さんは銀を引いたんだけど、桂をはねていたらまだまだわからなかったらしい。









80手目8五銀までの図。この銀打ちでほぼ勝負あり。後手の王様が安泰になってしまった。










これが投了図。8七桂の一手詰めの詰め路だが、受けがないので投了やむなしといったところか。
終わってみると大差になってしまったねぇ。








実験もかねて、棋譜をココにおいてみる